2019年 04月 22日

はじめての広東フェア

先週の火曜日の朝はまだ寒く
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外気温は1度でした。


途中で同僚の家に寄り
セントレアへGO

中国へ出張です。




いつもはLCCの春秋航空ですが
今回は、はじめて
中国南方航空に乗ります。
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機体デザインは野暮ったいですが
中は綺麗でCAさんも若く
LCCとは違うな、と思いました。



で。

上海経由
向かった先は、広東省
広州市。
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沖縄や台湾よりも
もっと南。

香港のちょっと北にある大都市です。


到着した日の最高気温は
29度だったそうで、もう夏です。
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夕方
ホテルの近くを散歩してみると
近くの小学校では
いろんな部活動?でしょうか
校庭でいろんなスポーツをやっていました。

なかに
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ローラースケートなんかもあって
ずいぶん、日本とは雰囲気が違うなあ
と感じる部分も。





翌朝はシャトルバスに乗り
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歴史ある巨大展示商談会
広東フェアの会場へ。
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自分たちが訪れたのは
3日目だったので、入場にさほど時間はかかりませんでしたが
初日の朝だと、認証カードを作成するのに
2時間待ちとかだそうです。
大変ですね。
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巨大な会場には
家電、建築資材、自動車部品
バイク、自転車、工具、金物
入浴資材、太陽電池
工場設備、建設機械、車両
などなど
さまざまな製品が展示されています。
これが3週間にわたり
展示内容を切り替えて行われるのだそうです。
衣服とか食品とかは
別の週に展示されます。

噂には聞いていましたが
本当に巨大な展示会です。

東京ビッグサイトが、公民館に思えるほどです。





2日間の滞在予定だったので
ひととおり、会場は歩いてみたものの
主に自転車、バイク関係を見てまわりました。





同時期に上海で行われていた
モーターショーのほうでは
もはや中国はコピー車の時代を過ぎ
オリジナリティや品質の面でも
日本車をしのぐ勢いで
日本もうかうかしていられない
という状態のようですが

広東フェアでは
基本的に
すでに出回ったプロダクトを
安く売り買いするのが目的なので

目を見張るようなものに出会うことは
ありませんでした。

2輪の世界では
中国のコピー文化はまだまだ現役です。
まあ、これも
すぐに変わっていくのでしょうが。


遠目には
ヤマハのレトロかと思いきや
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近づいてみると
めっちゃSvartpilen 401
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フレーム構成までよく似ています。
300ccだそうです。

BEELヘルメットって!





こっちは125ccの
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DUCATIスクランブラーもどき。



モンキーやカブのそっくりさんも
たくさんありましたが
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バハまであるとなると
胸アツです。



KTMやCRF、ハスクのモトクロッサーの
そっくりさんもいたるところにありますが
これらは、外装部品が安く出回っているので
どこの会社も、自社でフレームを作って
出回っている外装を買って装着するので
見た目が一緒になってしまう現象だそうです。

たしかに、オフロードバイクの外装のサイズの
樹脂の金型を、一社でまかなおうとすると
かなり高価になるので
こういう風習になるわけです。

バイク以外にも
ヘルメットやゴーグルなども
同じような事情で
いたるところにそっくりさんが発生します。


KTMやCRFの外装を
ほぼ完全にコピーしているので
(おそらく、本物にそのまま装着できるのではないでしょうか)
見た目は当然、カッコいいわけですが
中には、オリジナルデザインらしきものに挑んで
ひどい外見のバイクも散見されました。

しかし、こういうのも
笑っていられるのは今のうちで
オリジナルを作る気概と資金があるということは
欧米や日本のデザイナーを雇ってしまえば
一気に、製品のレベルは上がるでしょうから
油断できません。



ドイツやイタリアのショーでは
近年、中国産のスクランブラー風のバイクが
展示してありますが
これらは、本場の人がデザインして中国で作らせているんでしょう
ちゃんとカッコいいです。

スクランブラー風のバイクの展示は
広東でも多かったです。
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これらのジャンルが
中国との親和性がいいのだろうな
という理由に

高性能である必要がない

という点があるのではないでしょうか。


もともと、旧車をアレンジして作るような
カテゴリーですから
重い、パワーがない、ブレーキが甘い
は当たり前。
中国産のバイクでちょうどいいのかもしれません。



とにかく多かったし
カッコ良いものが多かったです。
おそらく本場の人間がデザインに関与しているのだろうなあ
と、思います。


アドベンチャー系や
スポーツ系も
見た目の完成度が高いものもありましたが
これらはほとんどが、日本製バイクのそっくりさんで
スクランブラー系に比べると
まだまだな感じです。





平日に開催される展示会ですから
基本的には、一般の人は見に来ることもなく
業者の商談が主目的ですから
ブースにコンパニオンを立たせるなんて
稀で
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たぶん、2社くらいしか
こういうのを立たせていなかったと思います。





キッズバイクは
見た目はかなり良い感じのもありました。
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この見た目でヨツバモトより安いんですから
すごい!
でも、閉口するほど、めっちゃ重たかったです。



ヨツバモトとかなり近いコンセプトの
アメリカのSTACYCのそっくりさんは
去年あたりから出回り始めていて
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これまた本家の半額以下。

デザイナーという職業柄
知的財産の概念のカケラもない
こういうところが
嫌悪感を抱かずにはおれません。





ここまでシャレがきいてると
まあ、いいや。
と、思えなくもないですが。
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クルマでも家電でもバイクも自転車も
いわゆる大手は出展していません。
広東フェアというのは
巨大なB級品の展示会というのが実態のようです。

重機のキャタピラーは
なぜかブースがあったなあ…





ホテルへの帰りは
地下鉄を使ってみました。
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切符は、こういうコイン状で
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このなかにチップが入っているようです。


中国の大都市の地下鉄は
多くがこの方式だそうです。
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路線図もわかりやすく
迷うことはありません。
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車内もキレイです。
日本と、そう変わりません。






広州の空港は
もう、日本の空港より
段違いでデカくて立派でした。

同僚によると
半年前にはなかった
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荷物の預け入れは
無人化されているし…
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おお。

近未来。
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ものごとが変化するスピードが
本当に早い国だなあ、中国。



展示会の内容はともかく
国としての勢いが
完全に日本とは違うわあ…

子供たちの時代の日本は
どうなってしまうんやろか…

と、あらためて思い知った出張でした。








by tachigoke400 | 2019-04-22 10:52 | その他


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