2016年 05月 17日

ある意味、もっとも過酷だったレース

※今回は表現に不適切なところもあるかもしれません。
食事時の閲覧は避けるようにお願いします。







CGC斑尾に参加してきました。

G-net戦と併催のハードエンデューロです。
土日開催のイベントで
スキー場ホテルと連携して
宿泊、ご飯、お風呂など
かなりホスピタリティの高いイベントで
家族連れでも安心して楽しめる内容でした。

当初は土曜日のフリー走行だけ参加して
日曜日はレース観戦の予定で申し込んだのですが
やっぱり貧乏性なので
せっかく新潟近くまで行くんだったら
レースくらい出とくか
と、思い直しまして…

とうぜん、人気のゲロゲロクラスはとっくに満員御礼締め切りでしたが
「さわやか」クラスにはまだ空きがあったので、滑り込ませてもらいました。



クラスこそ違いますが
CGCに参加するのは3年ぶり。
あいかわらず人気のレースでパドックは盛況。
トランポのナンバープレートも遠方の地域のものがたくさんでした。











さて、土曜日。
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早朝に家を出発。




7時半ごろ到着。
サクッと受付を済ませます。



パドックをウロウロしていると
リアルでお会いするのは2013年のイーハトーブ以来?の
亀甲さんが女性ライダーのタイヤ交換をしながら
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ニヤニヤしています。
あいかわらずで安心しました。

土曜日のレース「おたまじゃくしクラス」でも
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しっかりサポート。

あいかわらずで安心しました。












土曜日のフリーライドは
レース前の下見の意味合いもあり
コースのテープ張りは
ゲロゲロクラスのルートに準じてレイアウトしてあって
だから、ボクらのクラスのライダーはコースマップを片手に
自分たちの走る必要のあるところを確認しながら
テープをくぐったりまたいだりして
ショートカットして遊ばねばなりません。

もちろん、ゲロゲロのコースで遊んでも良いのですが
同行メンバーのリクエストで
最小限にしといてあげました。←基本的にビビり





下見がてら、いろんなラインやルートを確認。

こりゃあ、さわやかクラスは文字通りさわやかで
難所らしい難所も少ないし
渋滞しそうな狭いところもスタート直後くらいか
グルグル周回エンデューロになりそうだなあ…

なんて思いながら走っていたら


「?!」

ちょっとした段差に前輪をとられ
転倒…


運悪くバイクが上から…



チーン!

ハンドルバーエンドが
チンコにクリティカルヒット

「・・・・・!」

声もなくその場に崩れ落ちるボク









数分
動けなくて
バイクの横でうずくまって
イヤな汗がダラダラ




なんとかコースをエスケープし
パドックに戻ると
ふたたび崩れ落ちるボク


時間が経って
すこし冷静に考えることができるようになってきます。


感触としては
タマは無事だ…ダメージはサオ…
それも先端付近だ。
動作をするたびに
衣服にチンコが接触
えもいわれぬ脱力感に襲われます。

だ、だめだ
宿泊先のホテルまで自力で歩いて帰れるか…?

帰れるかじゃない
帰るんだ!

フィールドで動けなくなった野生動物を待ち受ける運命は過酷だ。
このままここで日が暮れてしまったらアウトだ。

嫁はんも仲間たちもメシだの風呂だの言って
先にホテルに戻ってしまっています。

なるだけ股間を稼働させないように
そーっと移動しよう。
あせっちゃダメだ。
まだ日暮れまで時間はある。

前屈しながらロボットのようにカックンカックン歩く。
知らない人から声がかかる。

「痔ですか?」
「いえ、ちがいます」
「ワタシも経験あるんですよ大変ですね」
「だから違いますって!」

なんとでも言うがいい
オレは何としてでもホテルに帰還するんだ。

一歩
一歩

痔持ちと勘違いされるようなフォームで
ボクはサンパティックホテルを目指しました。
もしかしたら、8000mの高山で登山家は
このような緩慢な動きをしながら
着実に着実に山頂を目指すのかもしれない。


ホテルまであと30メートルというところで
不意に
最上階の窓から
ヤブさんや子供達から

「がんばれー」

と声援がとんできました。
勇気が湧いてきます。

そう、山頂はもうすぐそこだ。

そこからホテルのエレベーターに身を押し込むまで
もうほとんど無意識でした。






ホテルの一室にへたりこむ。

騒々しい子供たちをハニマルにまかせて
隣のヤブさん一家やナオさん一家と一緒に風呂に
行ってもらい

ボクはひとり部屋に残り
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とりあえずお酒を飲んで
神経をリラックスさせます。



さて。
では。


確認してみますか。

モトパンを脱ぎ
インナーを確認。

うわ、血だ…
イヤなもん見た…

勇気を振り絞って
インナーを脱ぐ!








うわ
ズル剥けだ!
テラテラ光ってる!きもい!





生々しい記述やましてや図解は避けますが
まあ
単気筒のピストンに例えると
リングより上部の
右の排気側あたりの表面がヤラています。


なんてこった。
やっちまった。


だめだ。
このままでは
レースはおろか
動くことさえできません。





ハニマルがガーゼやらテープやらを入手してきてくれたので
それでチンコをグルグル巻きにして
再び服を着てみます。

お。

案外、痛みはありません。



ちょっと安心したら
こんどは
尿意をおぼえてきました。



ち。
せっかく巻いたガーゼを外すのか。

そっと外してみます。

いてていててててて…



よし。
どきどき。


じぼぼぼぼ…



!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


予想はしていたつもりですが
気を失いそうな激痛です。

し、しみるー!



肘や膝にこの程度の負傷を負っても
なんとも思わないでしょうが
神経が集中するこの部位は
こんなに痛いんだ!


なんで神様は
性交と排泄にしか使わない棒の先端に
こんなに凝った神経を凝縮したんだ!

ボクは神を呪います。

設計ミスじゃ!
やりなおせ!






ふたたび
チンコをグルグル巻きにして
皆と一緒に夕食を食べ
早めに寝てしますことにします。









翌朝
ほのかな朝勃ちの感覚に
傷がうずきます。
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部屋から眺めると
じつにさわやかな天気です。



例によって
目も覚める激痛とともに用足しをし
入念にグルグル巻きにして
朝食を済ませ
パドックに降ります。
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うーん。

どうしよう。
今は平気だけど
走るべきかやめとくべきか…


でもなあ
せっかく来たしなあ。

スタートだけでも雰囲気味わっておくか…

股間の包帯とテープを確認して覚悟を決めました。
ヤバそうになったら、その時に止めればいいんだ。

そう言い聞かせてスターティンググリッドに向かいます。


参加台数は101台。
ボクのゼッケンは81番。
エントリー順なので、かなり後方からのスタートです。
まあ、いい。
今日は他のライダーとの戦いじゃない。
チンコとの戦いだ。





8時30分
120分耐久レースが始まりました。



序盤
スタート直後に狭いウッズがあって
ここで大渋滞。
これは主催の意図で
ここで集団の列をバラけさせようというつもりらしいです。

後方からスタートなので
この渋滞にはしっかりハマりますが

それ以降は順調に走行します。

ところどころ
ヒルクライムや湿地にハマっているライダーがいますが
渋滞らしい渋滞はほとんどなく

一箇所だけ
CGCらしい渋滞するヒルクライムがあり
ここでどれだけ上手く割り込んで
独自のラインで通過していくかが勝負どころのようでした。

基本的に気が弱いので
あんまし割り込みはぜずに
目の前のラインが空くのを悠長に待って過ごしていました。





他のところは順調そのもの
序盤に渋滞したウッズも2周目以降は
スムーズに流れていて
たまに引っかかっているライダーがいる程度でした。
ラインが完全にふさがれている場面は少なかったです。

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ヒルクライムや湿地にハマっているライダーの方々は
その脇を颯爽と駆け抜けていく81番のYZ250Xが
まさかチンコに包帯をグルグル巻きの変態紳士とは
よもや思うまい…

ふふふ。



YZ250Xは、やはりとても乗りやすいマシンで
ヒルクライムで失速しても
再びトラクションして回転を上げることもできるし
湿地でハマっても再発進の際の粘りも秀逸。

軽い上に重心も低いから
グラっと来た時の修正も受け付けるし
転倒しても起こすのがラク。

エンジンの始動もものすごくかかりがいいので
セルがなくてもこのクラスのレベルだと困ることはありません。

いやあ、正直同じコースを
WR250Rで走れって言われたら
やっぱりちょっと辛いかなあ。
走れなくはないと思うけど
YZ250Xの楽チンさを知ると
WR250Rはやっぱり、ボクのレベルだとヤセ我慢の乗り物かも。
うまい人が乗れば、すごいんですけどね。


あと、吹かないと噂のエバンスの冷却液ですが
たしかに、渋滞で待っているときに
周りの何台かはプシュープシューと冷却液を吹いていたのに、ボクのマシンは冷却ファンもないのに吹くことはありませんでした。

いいね、いいね、エバンス!








ところが





レースも90分を過ぎたころ
異変が起こりました。

長くギャップの多いストレートで
YZ250Xのみなぎるパワーと強靭な足に物を言わせ
KTM250EXCを抜き去った時

ハっと気づきました。


バイクは暴れてないけど
股間のブラブラが暴れている!


おかしい。

テーピングと包帯は万全だったハズ!
まさかハードなライディングに耐えられずに
外れてしまったのか?!


ギクシャクと集計ポイントのクランクを抜けながら
意識を股間に集中します。

やはり気のせいなんかじゃない
やっぱり、チョイチョイ当たって刺激されてる…

自分でもわかるくらい
シフトミスをしたりラインを外したり
ヒルクライムで失速したりを連発します。

だめだ…
スタンディングで股間の中身が暴れる!



そうか
わかったぞ
患部が患部だけに
体の中で、もっともサイズ変化の大きな所だ!


朝勃ちの余韻がある時間帯に包帯を巻いたから
レース中に収縮して包帯がユルんでしまったのか。


なんでもっと冷静に
レース中も勃起を維持できるようエロい妄想をしなかったんだ。
あきらかに自分のミスだ!

見ろ
さっき追い越したヤブさんが
いかにもエロそうな目つきを維持しながら
淡々と登って来るではないか。
そう、あの目だ。レースに必要なのは

なのにボクったらどうだ
レース中だというのに
アクセルワークだとかライン取りだとかに気を奪われて
チンコを収縮させてしまうなんて!




大丈夫
敏感なアソコには違いないが
アドレナリンが出ているのか
そこまで脱力感はない。

それからは
極力シッティングできるところは座って走りながら
淡々と120分が経過するのを待ちました。

そして
ようやくゴールのチェッカーフラッグを受けました。
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表情は余裕ですが
股間が気がかりで気がかりで仕方のない様子。





レース後、皆はホテルのお風呂に入りに行きますが
ボクは再びホテルの部屋のユニットバスに潜り込み
衣類を脱いで確認してみます。



やはり……

包帯なんて跡形もありません。
DFGインナータイツの太ももあたりでグッタリしていました。

肝心のピストンはというと
それはもう
赤く焼きついていて
見ただけでチンコが縮みあがりそうな光景です。

ああ、だめ。

見たくない見たくない。

あわてて消毒して
薬つけてガーゼと包帯でグルグル巻きにしてやりました。




リザルトを見ると
101台中19位とのこと。
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平凡な順位ですが
壮絶な自分との戦いの果てのリザルトに
わりと満足しています。笑








いやあ
しかし参りました。

バイクはともかく
お風呂やトイレなど
日常生活に影響ありまくりです。


今回の教訓を活かして
キックボクシングとかで使う
金的ガードをAmazonでポチることにしましたが
バイク用てのもあるんですかね?

今後は
多少暑かろうが蒸れようが
人から笑われようが
金的ガードを装着してオフロードライディングにのぞもう
と、心に固く誓いました。




ん?

CGCのレポートになっていない?
はい。すいません。


by tachigoke400 | 2016-05-17 12:12 | オフロードバイク


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