2010年 01月 20日
エコカー減税の効果で なんだかんだで たくさんの新車が売れています。 自然、コンパクトカーやハイブリットカーが増えたわけです。 賛否両論あるかとは思いますが 一応、自動車屋さんに勤めている身なので クルマが売れてくれるのは、助かります。 さて。 そうは言っても プリウスだらけの道路、というのも どうかと思います。 つらつら考えるに どうやら、減税というもので 売れるクルマのジャンルが操作できるようなので この際、やって欲しい減税があります。 「MT車減税」です。 普段、運転していると 妙にフラフラしたクルマや 車間距離が不自然なクルマに出くわしますよね。 たいてい、そういったクルマのなかを覗いてみると 携帯電話をイジっていたり TVを見ていたり 物を食べていたり ともかく 運転以外の事をしている人が多く見受けられます。 これが、バイクだと 全部の手足を使って操作するので 基本的には、余計なことは出来ないので 運転に集中するしかないのですが 4輪のドライバーったら 片手と右足しか使わないものだから 余った手で、恋人の片を抱いたり ポテトをまさぐったり マンガを読んだり 新聞を広げたり とにかく、やりたい放題です。 よく、バイクに乗るというと 危険だとか無謀だとか言う人がいますが バイク乗りは、運転する以外にすることがないのに比べ 他にあれこれできてしまう4輪のほうが よっぽどタチが悪いと思います。 そこで、クルマにハナシを戻すと 「MT車減税」です。 つまり、キチンと両手両足を使って運転することで 左脳を刺激しつつ 運転に集中しやすいMT車に 積極的に乗ってもらおう、というわけです。 MT車のほうが事故率が高い との報告もあるそうですが 実際、この国では新車販売台数の5%以下しかないMT車 では、データとしてAT車と比べるのは母数に無理があります。 しかも、今や、MT車のほとんどが 使用時間が長くならざるをえない商用車と 無茶な運転が予想されるスポーツカーなので 事故の件数が多いといわれても それは車種の問題で MTだのATだのの問題ではないでしょう。 MT車が増えると 不慣れなドライバーもいるでしょうから 当初は混乱やトラブルもあるかもしれませんが 以下のようなメリットが考えられます。 「事故が減る」 前述のように、運転に集中せざるを得ないからです。 「エコである」 ATの性能が向上した今 MTの燃費のアドバンテージは、ほぼ無いと言われていますが それでもやはり リッターカークラスや軽自動車クラスだと MTの利点が生きてきます。 「渋滞が減る」 信号発進が機敏になると思われます。 なぜなら、MT車でジワっと動くのは面倒なので さっさとクラッチを繋いでしまいたいのが人情だからです。 欧州の街中を見ていると、そんな気がします。 日本だと、たまに ほとんどクリープ現象だけで走ってるような人もいますから。 「運転の楽しさに目覚める」 主眼はコレです。 おそらく、クルマに対しての興味の薄い ボクたち以下の世代や 運転の楽しさを20世紀に置き忘れてきた オッチャン、オバチャン世代も 小排気量の経済車 1000ccのヴィッツMTや アルトのMTを駆ることで きっと 「ああ、クルマって、楽しいかも」 と、思うきっかけになることでしょう。 小さい排気量のクルマを MTを駆使して走らせることに 小気味良い快感を覚えることは 人の生理と言えます。 そうしたら、しめたものです。 売れるとわかったとたん メーカーはファン・トゥ・ドライヴなクルマ作りをするでしょうから 必然として デザインの現場も、活気が出てくるわけです。 ここにきて、ようやく、ボク自身にとってのメリットにたどり着きます。 また、モータースポーツへの関心も高まって WRCやパリダカも盛り上がるかもしれません。 さらに、2輪だってエンデューロやトライアルの認知度に寄与するかもです。 ほら。 良さそうでしょ、「MT車減税」 ついでに、もうひとつ 別の減税を考えました。 「ボディカラー減税」です。 これだけ 国土にクルマが溢れていると もう、風景の一端を担っていると言っても過言ではありません。 そのほとんどが 白、黒、シルバー と、その亜種というのは、いかにも殺風景です。 そこで 赤や黄色や黄緑、オレンジ、青のクルマなどを 彩度に応じて、減税対象にしてはどうでしょう。 きっと、街に色彩が溢れて 楽しい気分になると思うのですが。 もっとも、民族のセンスというものがあるので ヘタすると、とりかえしのつかない 下品な風景になる危険も危惧しつつ。 なんてことを 電車の窓から この国の景色を眺めていると 考えたりする今日この頃。
by tachigoke400
| 2010-01-20 21:09
| クルマ
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