2020年 05月 04日

9月入学になるのかな…

GWですね。
先日、ようやくギプスがとれました。
あまり激しく動くわけにはいかないので、ステイホームでちょうどいいです。


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9月入学問題
賛否が渦巻いていますが

個人的には
積極的に賛成……と、いうより
そうならざるを得ないんじゃないか
と、思っています。





休校がちょいちょい延長され、愛知県では5月末日まで子供たちは自宅待機です。

自宅待機中でも、家庭によっては、オンラインツールなどを利用して、きちんと学習を進めていると聞きますが、当然、ウチはダラダラやっています。

テレワークで、親は交代で家にいるとはいえ仕事をしているので、基本的には子供は放置です。

朝、1時間程度、1年生の復習の面倒はみますが、あとはほぼ
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ニンテンドーSWITCHかipadが子守の担当をしています。
昼に少し、バイクや自転車で遊びますが、雨の日なんかだと、本当に1日中、画面を見て過ごしていると思います。








もちろん、2年生(長男は新2年生です)の予習なんて、まったくやらせていません。



学校や自治体がオンライン授業を開始しないからといって学業が滞るなんて、親の怠慢だ。子供の教育も親の責任だぞ。
ましてや、小学校低学年の学習内容など誰だって教えることはできるだろう?
政府や学校まかせにするのではなく自分でなんとかしろ。探せばネット上にいい教材もある。

といった風潮も、まあ、わかります。
本当に社会が壊滅してしまっていたら、そうするしかないかもしれません。
しかし、現在、いろいろ大変ではありますが、日本の社会はちゃんと社会の体をなしています。

集団での社会生活の前提は、分業です。
自給自足ではありません。
みんながみんな、各人で食糧を育て、収穫し、加工し、農具を作り、料理をし、家を作り、教育もやって…
などとやっていたら、リソースがいくらあっても足りません。

役割分担してみんなで回していこうぜ、というのが人間の社会というものなので、親が教師を兼ねるのはナンセンスです。

だから、学業に関しては、学校に丸投げ(言葉は悪いですが)でいいと思います。
学校に学業以外の役割を期待して何でも任せてしまう風潮に関しては、別の議論になるので、ここでは触れないでおきます。








オンライン授業は魔法ではない

ネット世論では

「オンライン授業のシステムを構築するのが先決だ」
「社会全体に影響するシステムの大変更を拙速に決めるなんてもってのほかだ」
「仮に9月入学の議論が必要として今じゃないだろ、それ」
「今はコロナの収束にむけて国のリソースを全力投入するべきだ」
「欧米に合わせるといいつつ、実質1年遅れになるんだぞ」
「留学なんて、ほとんどの国民に関係ない」
「9月にコロナが収束している見込みはない」
「私学や大学の半年分延長される費用はどこが負担するんだ」
「現状で頑張って勉強してる子もいるんだ、怠け者が足を引っ張るな」
「桜の時期の風情が…桜、桜」

的な意見が多数見られます。
そりゃ、そう言われるに決まってるよなあ、と、ボクも思います。



しかしですよ…
オンライン授業がまるで魔法のテクノロジーであるかのように言う人もいますが、そんなもの、補助や一時凌ぎとしてはともかく、現状のインフラと機材ではメインの手段には程遠いでしょう。

また、タブレットを配ってネット環境を整えたら終わりではなく、実際に授業を運営していく手法の確立が必要です。
個別の私学や塾が個別に運営するならともかく、全国の公立学校が一律で公平なコンテンツが提供できるようになるには、それこそ気が遠くなるような調整が必要でしょう。

隔日でテレワークで仕事をするようになって実感しますが、オンラインで済んでしまう事って本当にたくさんあるし、これからどんどん増えていくんだろうなあ、と思います。
反面、やっぱリアルじゃないとどうしょうもないな、という場面もとても多いという事も改めて痛感しました。

学校の授業も同様でしょう。
主要5科目は学習塾等のノウハウもあるでしょうから、コンテンツが整ってくるのは比較的早いかもしれません。
しかし、いわゆる副教科といわれる教科は、難航必至でしょう。

技術や家庭科、美術、音楽、体育…
タブレットや動画で学べる要素はとても少ないのではないですか?
しかも、それらのコンテンツを体系的に構築する作業は、こう言ってはナンですが、苦手そうな人種が受け持っているんですよ。

「いいんだよ。そういう受験や就職に影響しなさそうな科目は、後回しで」
「そういう科目って、寝たり他の科目の課題をやる時間に回してたわ」

と?
いやいや。
大人になって自分の人生を振り返ってみると、大事なシーンや、幸せなシーンにこれらの科目の出番が多いことに気づくから。
みなさんがこの自粛引きこもり生活の慰みにしている映画やゲームのコンテンツからして、これらの副教科たちの結晶とも言えます。
将来再び訪れるかもしれない引きこもり生活のためにも、今、美術や音楽をないがしろにしてはいけません。





「9月」は建前。察してあげて

とはいえ、限定された範囲では、オンラインの有効性も明白です。
できる範囲で、一刻も早くオンライン授業の体制を整え、学びの時間を再開せねばなりません。

ただ、「一刻も早く」と言っても、国家単位の「一刻も早く」です。
蕎麦屋の出前とは訳が違います。
コンテンツの整備とタブレットを児童たちに配ってネット環境も整えるだけで、気が遠くなるほど時間がかかることは想像に難くありません。
10万円配るのに三ヶ月かかる国ですし、マスク2枚でさえ、まだ届きません。(要りませんが)
どう希望的に見積もっても、9月くらいになるのではないですか?

オンラインの準備と並行して、仮に、6月に学校を再開できた場合、スケジュールの遅れは、昨年度の一ヶ月と、今年度の二ヶ月の合わせて三ヶ月。
休み返上でギュウギュウでやればなんとかなる…とのことですが
自分が学生の立場だったら想像するだけで気が滅入るし、落ちこぼれる子が続出すること必至でしょう。

自分なら、絶対落ちこぼれたと思いますし、ウチの子も、まあ、ダメでしょう。

私学の学生や、塾などで補うことのできる家庭はいいかもしれませんが、そうでない家庭環境の子は、置き去りですか?

弱肉強食?
自己責任?
やらない子はどうせやらない?
そんな事、国が公に言えるわけはありません。
第一、秋ごろにまた感染が拡大して、再び休校という事態になれば、休み返上詰め込みプランも頓挫せざるをえません

学校のスタートを9月にしてしまおう、というのは、大義名分としてはグローバルに合わせる、ということで一応の格好がつきます。
実情としては、お金も人材も足りないから、他にやりようが無く、問題を先送りするしか無いんだと思います。

問題を先送りするだけなら9月にこだわらなくてもいいわけですが
「いつとは言えませんが、とにかく先送りします」
「そんなことで国民が納得するものか、とりあえず、グローバルな9月なら建前としてアリっぽいから、これで押そう」
「しかし社会全体の問題に発展しますよ」
「明治の時も、国に金が無くてパパっと4月に変えたじゃん」
「いや、当時とは国の規模が桁違いです」
「じゃ、他に何か良い手があるか?」
「……」
「ついでに、新卒一括採用とか、働きかた改革とかも絡めて、火事場に乗じて全部やっちまおう」
「正気ですか」

以上は
何の責任も裏付けもない推察ですが
だいたいそんなところではないでしょうか。

本当はウンコが漏れそうで、トイレにダッシュしたい、しかし紳士たるもの、尻を抑えて内股で小走りをするわけにはまいりません。
携帯電話を耳に押し当て、商談のフリでもして早足で歩くしかない。
察してくれ。
いま、話しかけないで!

というのに近い状況です。
え?例えになってない?
すみません。

まあ。

そんなわけで、今年度の学習が何月に再開されようが、来年の夏頃まで使って履修していこう。
以降はもう、9月入学でやっちまおう。
となってしまっても、まあ、そうなるよなあ。
と、理解はしています。




4月入学を続けるには?

とはいえ

「学費や下宿代を半年余分に払うのかよ」
「もう来春からの採用が決まっている」
「履修内容はすでに自分で済ませてるよ」
「欧米から1年遅れの学業開始でいいの?」

という声もあります。
こちらももっともな話です。

4月のほうが落ち着く人も多いでしょうし、桜の情緒も捨てがたいです。



では、例えば、選択的留年を制度として認めるのはどうでしょう?
つまり

6月ごろから学業再開し、夏休み冬休み土曜日返上で、来春までに履修内容を終わらせてしまう、というグループと、
もう今年はずっと休みにするから、4月にまた今の学年を最初からやるよ。というグループを選択できるようにするわけです。

仮に5割程度が留年を選択した場合、来春には学年によっては、通常の1.5倍の学年ができたり半分の学年ができてしまうこともあり得ます。
それによって、受験の競争率に影響が出てしまうことや、クラスメートとバラバラになってしまうこと、また、同学年に最大2歳近い差が出てしまうため学習面や運動部での有利不利が発生したりする問題が考えられます。

かわりに、この案のメリットは

①やる気がない子や要領の悪い子を欠席にして、モチベーションの比較的高い子だけを相手に授業を進めることができるため、教員の負担が減る。
②要領の悪い子は、自分のペースで学習をやり直すことができる。
③金銭的にキツい層は、予定通りのスケジュールで学業を終えることができる。
④大人社会への影響は最小。

て、感じでしょうか。
留年制度と同時に飛び級制度も整備するほうがバランスがいいでしょうね。







うーん。しかし。
自分は、9月にズラすほうがスッキリするなあ。

欧米諸国に比べて1年遅れの懸念についてはどうなんでしょう?
アジア人は子供っぽく見えるから、1年遅れくらいでもちょうどいい(暴論)んじゃないですか。

また、小学1年生では、3月生まれの子と4月生まれの子の成長の差が激しく、この子とこの子が同学年?! と驚く場面もありました。
3月生まれの子たちが無用のコンプレックスを抱くという話も聞きますし、いっそ、1年遅れたくらいが多少は差が詰まっていいかもしれません。
どうせ、教育熱心な家庭は早期に学習を始めるでしょう?

それにですね。
昔に比べて平均寿命も延びていることだし、比例して子供時代も長くなっていいんじゃないでしょうか?
大急ぎで大人になって、いいことありますか?




「かとう」多すぎ問題

話は変わりますが、長男の学校の新学年のクラス割りを見て、ビビりました。
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2年3組さあ…
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かとうさん、多すぎません?



この学校はこの春からオープンした新設校で、地域のたくさんの学校が合併した小中一貫校です。
ですから、先生たちも新しい生徒たちについてほとんど接点がありません。
そんな新学期にクラスの2割以上が同じ苗字って、先生、大変そう…笑



しかも、よく見たら
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4クラス中、2クラスが「かとう」先生だし……!
ほかの学年がどんななのかも、気になります。




あー。
コロナ、さっさと収束しないかなあ…
















by tachigoke400 | 2020-05-04 10:35 | その他


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