寧波の虹星村という
メルヘンな名前の村の工場で
お昼ご飯。
コップの液体はコーラではなく
赤ワインですが、これは
僕が飲み助だと知っての厚意だそうです。
簡素な食堂で
工員さんや家族と一緒に
テーブルを囲みます。
中国式のテーブルマナーは
日本で見ると
オイオイ、と思いますが
その国のその空気の中で見ると
むしろ自然で
あんまし気になりませんでした。
食事の味付けは
日本人にはちょっと濃いかな
程度で、甘くも辛くもなく
美味しいです。
海が近い寧波は
海産物が豊かですが
個人的には野菜がめちゃくちゃ美味しいと思いました。
街のレストランに行くと
魚貝類がいっぱいで
ここから好きなものを選べ
と言われても
あまりに形が生々しい上に
どういった調理になって出てくるのか
皆目見当がつかなくて
どう選んでいいものやら悩みました。
味覚がお子様なボクとしては
カレーとかハンバーグが恋しくなったことはナイショです。
んで。
試作品のテストがてら
近郊の湖のそばに行った際
連れて行ってもらった
喫茶店⁈が
すさまじく古風かつ正統派で
なにここ。
めっちゃ感じええやん。
ジャッキー出てきそうやん。
昔の役人か有力者の住まいを
そのまま利用しているのでしょうか
隣には
似たようなレストランもあります。
両店とも
それと示す看板は無いので
人も少なく
とても落ち着いた場所です。
従業員のお姉さんも
美しいし
落ち着いた印象のチャイナ服を着て
穏やかな接客で
舞台装置としては完璧です。
トイレや照明、オーディオ設備は現代風ですが
建物としては、かなりオリジナルを活かした
かなりいいコンディションで
ちょっとここまで本格的な規模のものを
日本で紹介しろ
と、言われても
ウチの近郊では心当たりがありません。
メニューはほとんどお茶しかなくて
何種類もいろんな飲み方があって
まったく不調法なので
おまかせしました。
天気が良いので
席を外に設けてもらって
池を眺めながら
塗装とか溶接とかバッテリーとか
風情のない打ち合わせを楽しみました。笑
ところで
日本だとほとんどの建物には
必ず雨どいがあって
ボクはときにアレが無粋に感じて
気になってしょうがないときもあるのですが
コチラでは雨どいは
ほとんど目にすることはなく
流れ落ちる様を
等間隔に制御して
その模様を愉しむのが
粋というもののようです。
なるほど。カッコいい。
今度は雨の日に来てみたいなあ。