2014年 08月 06日

りりりりり…ん

ガレ場でフラれたときなんかに
クッソ、重いバイクだなあ

とは、思うものの

総じて、WR250Rは優秀なマシンだと思います。
なんだかんだで、ボク程度のライダーが
通勤で減ったトレールタイヤで爺ヶ岳のCOMPコースを
コケながら止まりながらも一応周回できますし。
ボクの速度域なら、サスが底付きする、なんてこともありません。

レーサーに比べると、はるかに大雑把な整備でも
調子を崩すことなく、毎日淡々と通勤の労に就いてくれます。
キャンプ道具を括り付けてもビクともしない頑丈なサブフレーム。
小排気量ながら、よどみなく回るエンジンは、高速道路や幹線国道でも
不安無く交通の流れに乗る事ができます。

ツーリングペースだと、32km〜35km/Lの好燃費。
通勤でも27~28km/Lといったところです。

お隣の娘ちゃん(小1)も、前の銀色のバイクよりも
こっちの方がカッコいいと言ってますし。






モトクロッサーなんかに比べると
アイドリング付近から極低回転のコントロールは
じつにマイルドで乗りやすいのですが(あたりまえですが)
セローやトリッカーを知る身としては、もうちょっと
こうした低回転域がキメ細かくなると
さらに心地いいんだろうなあ……
と、通勤の行き帰りに
河川敷で8の字走行の練習をしながら思うわけです。


周囲に、このバイクのユーザーが少ないので
しかたなくネットでいろいろ見ていると
デビューして7年も経つバイクですから
みなさん、いろいろ試されています。

モタードのWR250Xのユーサーの多くは
パワーアップ方向のチューンに熱心で
Rの方のユーザーにもその傾向が多いようです。
でも、どーやら
かなりの割合で
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このSP忠男のパワーボックスというエキパイが
低速域のスムーズさに効くみたいです。

どんなレベルのどんな乗り方のライダーがインプレしたかもわからない
ネット情報なんか、アテにできるのかよ
とは、思うものの
見た目もさりげないし、値段も2万円以下だし
飲み会にも夜の街にも繰り出さない
普段のツツマしい生活を考えると
このくらい、いいか…
イマイチだったら、オークションで売ればいいし。


と、いうわけで、JEC大阪の後
SP忠男のHPのオンラインストアでポチっとしたら
翌日届きました。
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ふむ。

さりげない。



装着はものの10分とかかりません。
翌日、さっそく通勤で乗ってみました。

エンジンをかけると排気音の変化に気づきます。
音量はほぼ変わらないか、ノーマルよりも静かなくらい。
耳あたりの良いマイルドなサウンドになりました。

走り出すと、エンジンフィールがきめ細かくなったことに気づきます。
力の出方はエンジン回転に伴って、より比例線的になって
こういう例えもどうかと思いますが、ちょっとモーターみたいな感じで
ドラマチックさを求めるライダーは、刺激が減ったと感じるかもしれません。

もちろん、ボクは刺激よりも安定を求めるタイプの人生なので
このフィーリングの変化はウェルカムです。

アスファルトの一般道を通勤して
信号発進や、クルマと合わせてタラタラ走るときなんか
この特性はじつに扱いやすく、快適です。

ガンっと、全開にすると
これまでと変わらず、市販4スト250ccとしては
抜群の加速を見せます。
ダイナモテストでは、ピークパワーも上がっているというハナシですが
体感はできませんでした。





で、肝心の土の上。
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見ての通り、6~7mくらいのサークルを走ってみると
定常円旋回も、アクセルワークでの加速減速を伴った旋回も
格段に安定してコントロールできるようになりました。
旋回を10周とかで、タイムを取っておけば比較ができましたね…残念。

ボクがとても苦手で、今練習している
ブレーキターンからアクセルターンへの移行が
少しやりやすくなったと感じます。


爺ヶ岳での感想としては
やはり同様に、低回転のトルクがパシっと出せるので
小さな丸太を超えるとか、邪魔な岩を避けるために
停止状態で足付きフローティングターンでラインを修正するとか
そういうアクションがやりやすくなったと感じます。

端的に言うと

セロー250っぽい乗り味

になったような気もします。


じゃ、最初からセローやトリッカーに乗っとけや
という突っ込みが入りそうですが
コースのギャップや凸凹、ジャンプなどの安心感を考えると
WR250Rです。
具体的に言うと、通勤快適で
ツルサト、アサマ、SSERあたりを楽しく遊べるマシンがいいんです。


セローやトリッカーも好きなんですが
あのへんに乗ってると、どうしても
トライアルマシンと比較してしまいたくなってきて
また違った趣向のモディファイをしたくなってくるでしょう?

いまは、フツーのオフ車にフツーに乗りたい気分なんです。




ともあれ、このパワーボックスというエキパイ
ノーマルのサイレンサーとの組み合わせで開発されただけあって
地味だけど、とても乗りやすさにフォーカスされた良い排気管だと思います。

低回転域で聞こえる
りりりりりりりり…
という、虫の音のような微かなサウンドが
とても耳に心地よく、信号発進が少し楽しみになっています。





以上。
素人ライダーのネットでのインプレでした。

「パワーボックス」で検索して見に来た方が
どんなレベルのライダーなんだよオマエ、と思うでしょうから

スピード遅め、難所好きめな
↓こんな感じのホビーライダーの感想です。

JEC Bクラス 下3分の1
JNCC COMPクラス 爺ヶ岳限定 真ん中から上3分の1
JNCC COMPクラス 下3分の1
ツルサト 2分20秒くらい ジャンプ飛べない
アサマGP9 Bクラス 上3分の1
SSER TBI 上3分の1
モンゴル 上3分の1
平谷ツートラ セカンドクラス
サンデーファミリートライアル 松クラス 最下位
南牧耐久トライアル 真ん中から上3分の1
イーハトーブトライアル クラシッククラス 下3分の1
SSDT 最下位




さーて。
今日も、りりりりりりりり…と和んでくるか。

by tachigoke400 | 2014-08-06 07:26 | WR250R


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